「なぜ古代はコスモタイガーの時代にもコスモゼロに乗るのだろうか?」
「なぜだ?」
「コスモタイガーを研究しているうちに、徐々に見えてきたものがある」
「それはなんだい?」
「コスモタイガーの武装を見てくれ」
- 30mm八連装パルスレーザー機関砲
- 12.7mm十連装実体弾機関砲
「これがどうした?」
「コスモゼロは20mmを4門しか積んでいない」
「凄い差だね」
「そうだ。コスモタイガーはシャワーのように機銃を撃って相手を包み込むタイプ。ビギナー向け。パイロットは全員射撃が得意ではないからね。妥当なやりかた」
「じゃあ古代は?」
「ベテランだから、それほどの機銃は要らない」
「でもあってもいいんだね?」
「別に銃口が多くても困るわけではないが……」
「が?」
「銃が多ければ機体も重く大きくなる。しかも、パルスレーザーはともかく、実体弾は大きさも重さがある」
「は?」
「つまりさ。コスモタイガーIIは初心者にも扱いやすい機体だが、ベテランにはやや重すぎなんだ」
「初心者にも扱いやすいって斎藤は扱えなかったよ」
「扱いやすいというのは銃撃の話。飛ばしやすいかは話が別だ。重い機体を強引に飛ばすためにエンジンがハイパワー化して、じゃじゃ馬になっている感じだろう」
「でもベテランの古代は、必要ないんだね?」
「そうだ。これだけの機銃を積んだ重い機体は必要無い」
「機銃が少なくても命中させられる古代なら、コスモゼロの方がむしろ良い成果を出せるわけだね?」
「そうかもしれない」
追加の課題 §
ニューコスモゼロの機銃はどうなっている?
単座のコスモタイガーと同じだった。